2007年09月27日
インタビュー02 岡田佳子さん(珈琲豆販売・喫茶)
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1.老舗を必死で建て直し
岡田さんが専務を務める岡田珈琲は、創業60年の歴史をもつ老舗。市内各地に5つの店舗を有しています。
高校卒業と同時に菓子職人を志して兵庫県に修行に出た岡田さんが、20歳で熊本に戻ってきたとき、岡田珈琲は月々の売上と借金の返済額が同じ額という経営状況だったといいます。「経営のことは何も分かりませんでしたが、明日潰れてもおかしくない事態であることははっきり分かりました」と岡田さん。会社の建て直しを至上命題とされた岡田さんは、一つのお店の店長として必死の努力を重ね、月々の売上を対前年比で15%ずつ伸ばし続けました。若くして店長となった岡田さんに反発する社員もいましたが、次第に助けてくれるようになっていったそうです。「経営者が“必死さ”を伝えることは、大切なことだと思います。必死でやる人間には、ついてきてくれるんです」と岡田さんはいいます。
それでも、客単価も回転率も限られている喫茶店と、珈琲豆の販売だけでは売上は伸びないと気づいた岡田さんは、自ら修行を積んだ洋菓子の製造販売に力を入れることで売上拡大を狙うことにしました。
岡田珈琲はケーキや焼き菓子の開発を重ね、次第に安定的な売上を確保できるようになってきました。商品開発のコツを岡田さんに尋ねると、「業界の真空を狙うこと」「安心感を与える商品を売ること」のふたつの答え。人がやっていない、人と争わなくて済む分野で、抵抗感のない商品で勝負していく、ということです。7年前に開発してヒット商品となった「上通アイスキャンデー」も、誰にとってもに馴染みの深いアイスを、熊本にはまだ専門店がなかった「アイスミルク」で作ったもの。販促はほとんどしなかったそうですが、口コミで評判を呼び、伸び悩んでいた夏の売上を底上げするのに寄与したそうです。
そして、商品開発に力を入れるのと同じぐらい、定番商品を提供し続けることも大切だと岡田さんはいいます。「老舗に限らず、訪れるお客さんがお店に求めるのは「普遍性」だと思うんです。いつ行っても定番商品があるという信頼を得るために、定番商品は売れても売れなくてもきちんと揃えておかないといけないと考えています。」と岡田さん。看板商品であるコーヒー豆、ショートケーキなどの定番のケーキは、どんなときも店頭に並べられるようにしているそうです。
岡田珈琲の特徴は、ほとんど広告を行っていないこと。老舗ゆえの知名度もあり、来店するお客さんの99%は口コミ。そんなお客さんに次も来ていただくため、レジでお金を払うときの表情をつぶさに観察しているそうです。「お金を払うときって、本音が出るんですよ。お客さんが意見を言うときは最終段階。それじゃぁ遅いんです」と岡田さん。お客さんの反応が思わしくないと感じると、何がいけないのか考え抜いて、どんどん変えていくそうです。
また、特に力を入れているのは、掃除の徹底。売上が下がる要因は、やる気のない空気。そんな空気を変えるのに一番効果的なのが掃除だそう。「掃除というのは、経営者の真剣さが顧客にも従業員にも伝わる方法。“掃除が当たり前”の社風を皆で再確認すると、必ず3ヶ月後には売り上げが上がるんですよ」と岡田さんは語ります。
4.変わらずにいるために
マーケティングや店づくりのアドバイザーは一切雇わず、すべて自分たちで考えてつくりあげていく岡田珈琲。パートを含めて60人いる従業員の教育は、一番力を入れているところだそうです。「うちの会社の目的は“永続させること”。この目的を共有するために、常に従業員と価値観のすりあわせを行っています。会社はなかよしグループではなく、利益を出すことを目的とした“機能体”。ですから、経営者として従業員に明確なメッセージを出し、結果を出さないと評価されないということを認識させています」と岡田さん。
老舗の看板を大切にしながら、それに頼ることなく、商店として当たり前のことをこつこつと重ねる岡田珈琲。熊本の人たちに安心とやすらぎを提供し続けるため、これからも毎日変わり続けていくそうです。
●岡田珈琲HP : http://www.okada-coffee.com/
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ということで、「出店ノウハウ講座」の受講生は、2グループに分けて実際の経営者の声を生で聞いてきました。
貴重なお話をヒントに、受講生は自分のお店をどんなお店にしたいのか、今一生懸命考えているところです



